春は、気温の変化や新しいことを始める人が多いなど、メンタルが不安定になりがちです。いつもの自分とは違うと感じたら、積極的にメンタルの調子を整える生活を始めてみませんか。今回はメンタルと腸の関係について取り上げました。
気持ちが高ぶったり、逆に落ち込んだり、メンタルの波が乱れる原因のひとつに腸内環境の悪化があります。
実は、メンタルと腸内環境はお互いに影響し合う関係で、人はストレス状態が続くと下痢や便秘になったり、逆に腸の調子が悪いと気持ちが不安定になったりします。この関係を腸脳相関と呼び、互いに影響し合っていることを表しています。
腸内では、約40種類の神経伝達物質がつくられています。中でも、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」は、その8割以上が腸内細菌によってつくられています。下痢や便秘など腸が不調ぎみの人は、不安感やうつなどの症状を抱えやすいといわれています。
研究が進むにつれ、腸内細菌は細胞に存在する遺伝子の100倍もの遺伝子を持っていることがわかってきました。人は、自分の意志で動いているようにみえて、実は腸内細菌に大きく左右されているのかもしれません。
腸脳相関の関係からみると腸と脳はつながっていて、脳からの指令だけでなく腸からも指令がでていることがわかります。腸を元気にすることで、メンタルも上向くことが期待できます。
腸を整える食
腸内バランスを整えるには、「プロバイオティクス」と「プレバイトティクス」、2つの方法が効果的といわれています。
食べ物の選択以外にも、食事量について自分の消化力に合わせた適量を探ることが大切です。食事量は、少なすぎても多すぎても便秘や下痢等の原因に。特に胃腸が弱い方は、夕食の量を控えめにした方が翌朝、快調になりやすいようです。
腸を整える習慣
腸の働きを活発にするには、次の習慣が大切だと考えられています。
医学的には、便秘や下痢も病気の引き金になると考えられています。ぜひ毎日の腸活で、身体はもちろん、心もスッキリと元気に保ちましょう。